月商・キャッシュレス比率・決済手数料率から、年間の手数料負担額と粗利率が何pt下がるかを算出します。手数料率は「◯%」と小さく見えても、粗利から引かれる金額で見ると印象が変わります。手数料を吸収するのに必要な追加売上と値上げ率、入金サイクル中に寝ている資金も同時に試算します。
手数料率は売上に対して 2〜3%台であることが多く、数字だけを見ると小さく感じます。しかし手数料は売上から引かれるのではなく、実質的に粗利から引かれます。粗利率30%の商売で月商に対して1.8%の手数料を負担している場合、粗利の6%が手数料で消えている計算です。判断に使うべきはこの「粗利に対する比率」です。
分母が単純な粗利率ではない点に注意してください。売上を増やせば、その増えた分にも決済手数料がかかります。そのため、手数料控除後に手元へ残る率(実質の限界粗利率)で割る必要があります。粗利率が「キャッシュレス比率 × 手数料率」を下回っている場合、売上をいくら増やしても手数料を回収できません。
販売数量が変わらない前提で、キャッシュレスを導入する前と同じ粗利額に戻すための値上げ率です。値上げすると手数料の絶対額も増えるため、単純に「手数料率のぶんだけ上乗せ」では足りません。実際には値上げによって客数が減る可能性があるため、この値は下限の目安として扱ってください。値引き側の感応度は値引き効果シミュレーションで確認できます。
手数料と並んで効いてくるのが入金までの時間です。決済から入金まで15日かかるなら、キャッシュレス売上の約15日分は常に入金待ちとして寝ています。この金額は手数料のように損失になるわけではありませんが、その分だけ手元資金を厚く持っておく必要があります。売掛と在庫を含めた全体の資金負担は運転資金・CCC計算機で確認できます。
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